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プログラミングの学習方法や学習する上で大切な考え方など、僕が初心者の時に知っておきたかったことなどを中心に発信しています。

技術力だけを伸ばしても収入が増えない理由

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Web制作やプログラミングを学んでいると、

「もっと技術力を上げれば、収入も増えるはず」

と考えがちです。

HTMLやCSSを勉強し、Javascriptを覚え、WordPressを扱えるようになり、ReactやNext.jsにも手を広げる。

できることが増えているのだから、当然、収入も増えていくように思えます。

しかし現実には、技術力が上がっても、収入がほとんど変わらない人は珍しくありません。

むしろ、勉強を続けているのに案件を取れず、収入につながらないまま時間だけが過ぎていくこともあります。

なぜなら、技術力と収入は、直接つながっているわけではないからです。

技術力が高い人ほど稼げるとは限らない

もちろん、仕事をするうえで技術力は必要です。

依頼されたものを作れない、修正できない、トラブルに対応できない状態では、継続して仕事を受けることは難しいでしょう。

ただし、技術力は収入を得るための「必要条件」ではあっても、「十分条件」ではありません。

どれだけ高い技術を持っていても、その技術を必要としている人に知られていなければ、仕事にはつながりません。

反対に、技術力が突出していなくても、

  • 顧客の悩みを理解できる

  • 適切な提案ができる

  • 連絡が早い

  • 安心して仕事を任せられる

  • 継続的に営業している

といった人は、安定して案件を獲得できます。

収入を決めるのは、単純な技術力の高さではありません。

技術を仕事に変える能力です。

顧客は技術そのものを買っているわけではない

制作者側は、どうしても技術を中心に考えます。

「WordPressでオリジナルテーマを作れます」

「Reactを使えます」

「アニメーションを実装できます」

「表示速度を改善できます」

しかし、多くの顧客は、技術そのものを求めているわけではありません。

顧客が欲しいのは、その技術によって得られる結果です。

たとえば、ホームページ制作を依頼する事業者が求めているのは、単にきれいなWebサイトではありません。

本当に求めているのは、

  • 問い合わせを増やしたい

  • 信頼感を高めたい

  • 採用応募を増やしたい

  • 古い会社という印象を変えたい

  • スマートフォンでも見やすくしたい

  • 更新作業を簡単にしたい

といった変化です。

ここを理解せず、技術の説明ばかりしても、顧客には価値が伝わりません。

「何ができるか」ではなく、「相手の状況をどう改善できるか」を説明できる人の方が、仕事を獲得しやすくなります。

技術力を上げることが逃げになる場合もある

厳しい言い方になりますが、勉強を続けることが、営業から逃げる手段になっている場合があります。

営業をすれば、断られる可能性があります。

提案をすれば、無視されるかもしれません。

見積もりを出せば、高いと言われるかもしれません。

一方で、勉強は比較的安全です。

教材を見て、コードを書いて、新しい技術を覚える。

誰かに拒絶されることもなく、自分が成長している感覚も得られます。

そのため、

「まだ実力が足りないから営業できない」

「もう少し勉強してから案件を取りたい」

「Reactを覚えたら営業を始める」

と考え続けてしまいます。

しかし、仕事を始めるために必要なのは、すべての技術を身につけることではありません。

顧客の依頼を遂行できる最低限の技術と、足りない部分を調べながら解決する力です。

技術力不足が本当の問題なのではなく、断られることへの恐怖や、自信のなさが問題になっているケースは少なくありません。

収入は「技術力×営業力×信頼」で決まる

収入を増やすには、技術力だけでなく、複数の要素が必要です。

大きく分けると、次の3つです。

1.技術力

顧客の依頼を形にする能力です。

デザイン、コーディング、WordPress、保守、SEO、アクセス解析など、自分が提供するサービスに必要な技術を身につけます。

ただし、必要以上に学習範囲を広げると、案件獲得までの時間が伸びます。

自分が販売するサービスに必要な技術から、優先して身につけるべきです。

2.営業力

自分のサービスを必要としている相手を見つけ、提案する能力です。

どれだけ技術があっても、営業しなければ存在を知ってもらえません。

営業とは、無理やり売り込むことではありません。

相手の現状を調べ、問題を見つけ、それを解決する方法を伝えることです。

たとえば、

  • スマートフォンで表示が崩れている

  • SSL化されていない

  • 情報が何年も更新されていない

  • 問い合わせまでの導線が分かりにくい

  • 採用情報が不足している

といった問題があれば、具体的な改善案を提示できます。

「ホームページを作りませんか」と送るよりも、「現在のサイトにはこの問題があり、こう改善できます」と伝える方が、提案としてはるかに強くなります。

3.信頼

最終的に、顧客が仕事を依頼するかどうかは、信頼できるかで決まります。

顧客にとって、制作会社やフリーランスの技術力を正確に判断することは簡単ではありません。

そのため、

  • 返信が早い

  • 説明が分かりやすい

  • 約束を守る

  • 見積もりが明確

  • 進捗報告がある

  • デメリットも説明する

  • 納品後も相談できる

といった部分が重要になります。

技術力が同程度なら、安心して相談できる人が選ばれます。

高い技術より、売りやすい商品が必要

収入が安定しない人は、自分が何を販売しているのかが曖昧な場合があります。

「Web制作できます」

「コーディングできます」

「WordPressも対応できます」

これだけでは、顧客から見て何を依頼できるのか分かりません。

サービスを商品として整理する必要があります。

たとえば、

  • 小規模事業者向けホームページ制作

  • 古いホームページのリニューアル

  • スマートフォン対応

  • WordPressの修正・保守

  • 採用ページ制作

  • LP制作

  • SSL化や表示速度の改善

など、依頼内容を具体的にします。

さらに、

  • 料金

  • 対応範囲

  • 制作期間

  • 修正回数

  • 納品方法

  • 保守の有無

まで明確にすると、顧客は依頼を検討しやすくなります。

技術を増やす前に、今持っている技術をどのような商品として販売するのかを考えた方が、収入につながることがあります。

単価を上げるには、作業ではなく成果を売る

収入が伸びない原因の一つに、作業時間を基準に価格を決めていることがあります。

たとえば、

「5ページ作るから10万円」

「コーディングに20時間かかるから、この金額」

という考え方です。

もちろん、作業量の把握は必要です。

しかし、顧客にとって重要なのは、制作者が何時間作業したかではありません。

その制作によって、どれだけ事業が改善されるかです。

同じ5ページのサイトでも、

  • ただ会社情報を掲載するサイト

  • 月に何件も問い合わせを獲得するサイト

  • 採用応募を増やすためのサイト

では、顧客にとっての価値が異なります。

単価を上げるには、制作作業だけでなく、

  • 課題の整理

  • 競合調査

  • 導線設計

  • 文章の提案

  • 公開後の分析

  • 改善提案

まで含めて提供する必要があります。

作業者から、課題解決を支援する立場へ移ることが重要です。

技術力の高い人ほど説明が難しくなることがある

技術を深く学ぶほど、専門用語を使う機会が増えます。

しかし、顧客との会話では、専門的な説明が必ずしも評価されるわけではありません。

「レスポンシブ対応します」

「CMSを導入します」

「Core Web Vitalsを改善します」

と伝えても、相手が意味を理解できなければ、価値は伝わりません。

顧客に合わせて、

「スマートフォンでも読みやすくします」

「お知らせを自分で更新できるようにします」

「ページの表示を速くし、離脱を減らします」

と言い換える必要があります。

技術力が高くても、それを相手に分かる言葉へ変換できなければ、仕事にはつながりにくくなります。

説明力も、収入を左右する重要な能力です。

収入を増やすために優先すべきこと

すでに最低限の制作ができるのであれば、技術学習だけに時間を使うべきではありません。

優先順位を見直す必要があります。

1.提供するサービスを絞る

何でもできる人を目指すより、誰のどのような問題を解決するのかを決めます。

たとえば、

「地域の中小企業向けに、古くなったホームページをスマートフォン対応のサイトへ作り直す」

というように、対象とサービスを明確にします。

2.営業量を記録する

感覚ではなく、数字で管理します。

  • 新規営業数

  • 返信数

  • 商談数

  • 見積もり数

  • 受注数

を記録すれば、どこに問題があるのか分かります。

営業数が少ないのか、返信率が低いのか、商談から受注につながっていないのか。

数字を見なければ、正しい改善はできません。

3.提案内容を改善する

反応がない場合、すぐに「実績が少ないから」「技術力が足りないから」と考えるのは危険です。

単純に、相手にとって必要性の低い提案になっている可能性があります。

相手のサイトや事業を調べ、具体的な問題点と改善案を伝えるべきです。

4.実績を分かりやすく見せる

実績は、制作物を並べるだけでは不十分です。

  • どのような課題があったのか

  • 何を提案したのか

  • どこを改善したのか

  • どのような結果につながったのか

まで説明すると、顧客は自分が依頼した場合のイメージを持ちやすくなります。

5.既存顧客との関係を強化する

新規案件だけを追い続けると、営業コストが高くなります。

納品後の保守、更新、改善、追加ページ制作など、継続的に支援できる仕組みを作ることで、収入は安定します。

新しい技術を一つ覚えるより、既存顧客に毎月提供できるサービスを作る方が、収入への効果が大きいこともあります。

技術学習をやめる必要はない

ここまで読むと、技術学習は必要ないように感じるかもしれません。

しかし、そうではありません。

技術力は、提供できる価値の上限を高めます。

難しい案件に対応できるようになり、作業時間を短縮でき、品質を上げることもできます。

問題は、技術学習だけを続けていれば、自然に収入が増えると思い込むことです。

学習は、仕事を取る活動と並行して行うべきです。

案件の中で必要になった技術を学ぶ方が、目的が明確になり、実践的な知識も身につきます。

先にすべてを学んでから仕事を始めようとすると、いつまでも準備が終わりません。

まとめ

技術力を伸ばしても収入が増えないのは、技術力と収入の間に、営業、提案、信頼、商品設計といった工程があるからです。

技術力が高いだけでは、その価値は顧客に届きません。

必要なのは、

  • 誰の問題を解決するのかを決める

  • サービスを分かりやすい商品にする

  • 必要としている相手に提案する

  • 技術を顧客の利益に置き換えて説明する

  • 安心して任せられる対応を積み重ねる

ことです。

勉強しているのに収入が増えないのであれば、さらに新しい技術を学ぶ前に、自分が営業や提案から逃げていないかを確認した方がよいでしょう。

収入を増やすために必要なのは、技術力を捨てることではありません。

技術力を、顧客にとって意味のある価値へ変換することです。